「次世代コミュニケーションプランニング」を読んだ



株式会社スケダチ代表取締役、高広伯彦さんの著書。
次世代コミュニケーションプランニング」をようやく読み終えた。
殴り書きになったとしても熱いウチに文字に落としておきたいので。メモ的な意味も込めて。

自分は広告制作で食べている側の人間なので、プランニングやマーケティングは若干畑違い。
けれど、今のウェブ中心でやっているクリエイティブをやる上で、コミュニケーションを設計する案件が増えている。
ウェブで起きる「相互関係の構築」は当然になってきている。
グラフィックもやっている傍ら、印刷物の目的がウェブへの流入になっていることは少なくない。
広告という、「広く」「告げる」プロセスから、何歩か踏み出した新しい展開が生まれている。
その流れを70年代、80年代の「メディア論」「消費社会論」などの視点から、消費者を企業や商品とつなげる「インサイト」を設計し、コンテキストプランニングとコミュニケーションプランニングを開発・設計する方法を記されている。

自分なんかの読解力では理解できない単語や表現が多く、もう一度じっくり読んで、Google先生にききながら掘り下げていかないと。。
知識のなさを晒された感じorz
ただ、過去の事例の多さや先人達がやってこられた数々の仕組みの多さに驚いた。
マルクハーンの身体拡張メディア論、ストリートビューの原型や、ポケベルのメディア力、デュシャンの泉などなど。
ソーシャルなんとかが新しいのではなくて、基盤となる手法や視点があった上で、技術発展によって再定義されてきたもの、と感じた。
それに明日から、思考を改めるだけでずいぶん提案の内容がすっきりするような、とても実践に役立つ考え方が多いのも嬉しい。
クライアントからの要望が「オーダー」なのか「オファー」なのかはまさにそうだし、(シカケ)×(シクミ)の公式は今すぐに参考にしたい。
まだメディアを選ぶのではなく、メディアを探す、メディアを生み出すといった考えは本当に新鮮でガツンときた。
佐藤尚之さんの「明日のコミュニケーション」でも頻繁にでてきた「メディアニュートラル」などの考えとつながる。
著書でも元上司とあり、従来のやり方では機能しなくなった広告から、新しい広告が生まれている瞬間を感じたようでワクワクした。
それにユーザー主導型メディアの設計において、「やっていいこと、悪いこと」を考えてプランニングする、という考えは、今、まさにやって
いる仕事でも悩んでスタッフと議論していることで、こんなトップランナーの方でも気にして丁寧に設計されているという事実に安心した。
安心と同時に、ちょっと見落しがちなユーザーへの配慮や、ユーザーに関係する動機づくりをどれだけ検証して丁寧に設計しなければならないのかを身にしみて感じた。
そこまでしないとユーザーが動くメディアなんて生み出せない。

どうしてもデザイナー視点でクリエイティブの表現に目がいってしまう自分だから、それを最大限いかせる関係づくりをデザインしたい。
広告に感動して大好きになったからこそ、ちょっとでもユーザーのライフスタイルや日常にからんでもらいたい。
著書にもあった「商品の世の中への埋め込み方」や「コンテクストを生み出す/つむぎ出す」といった考えはそれを実現してくれると感じた。
後半に書かれている戦略家における問題定義は、どの仕事でも反復して何度でも再確認していこうと思う。

「おわりに」にかかれた高広氏の歩まれた道に、実は一番感動して、自分も何度でもトライしていこうと決めた。
こうやってたくさんの方に感謝していきながら進めていけたらと。
生き残りたい。