シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略


シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略
レイチェル・ボッツマン (著), ルー・ロジャース (著), 小林 弘人 (監修), 関 美和 (翻訳)

共有型経済
コラボ消費
集合知

IからWe

ひたすらに消費と所有を求めてきた我々が、
モノを共有し、時間を分配し、ライフスタイルをコラボする。
少しずつ自分の環境でもそれは浸透していると感じる。
昔から物々交換などのシェアはあったけれど、それはお金という対価を自由に使えなかったから。
自分で稼ぎ、欲しいモノを購入することが出来るようになった。
それにモノが溢れかえっている時代、必要不必要に所有しているハイパー消費時代。
消費が美徳とかそんな時代もあったらしい。

しかしそこは時代の変化と不況の波。
消費行動が抑制され、お金をかけない何らかの方法で自分の必要とするモノ・コトを探している。
その懐かしくも新しい戦略がこの本に詰め込まれている。

本書で紹介されているサイトをすべてリストアップされている方がいらっしゃったので、リンクさせていただきます。感謝。

Nomad Worker Style

自宅のソファを旅行者に無料で提供するCouchSurfing
オンラインで決算できるPayPal
パリ市内で利用できる自転車シェアサービスVelib
農園を解放し土地を持たない人でも作物を育てることができるサービスShared Earth
地域別に物々交換の情報が載るfreecycle
同等の価値をもつモノと交換可能なswap.com
オフィスシェアのシステムCitizen Space

などなど。
あらゆるモノやコトが共有できるサービスが生まれている。
ただ単にそのサービスの紹介だけではなく、そのサービスの成り立ちやアイデアのきっかけ、制作者の想いや理想なども本書にはかかれていて、開発者、制作者、デザイナーの立場からみても非常に役に立つありがたい一冊だと思う。

インターネットの力。それを介して人がつながり、共通の意思と想いから新しいシェアが始まる。
何を必要とするかが重要で、千数百円の真新しい新書の香りがするハードカバーを自分の本棚に収めて満足するか、何人もの手に渡りよれて色あせた一冊をほぼ無料で共有するか。
人の満足は様々だと思うけど、今の自分にとって共有することで生まれる出会いや情報が貴重である。そこから始まる次の未来というのはおおげさかもしれないけれど、ウェブサービスの可能性やソリューションを生み出す考えは、人と人の間で発見できるはず。

人を交えすことで更なる魅力やテクノロジーと出会える。
所有するのではなく解放するし他人にゆだねることで新しい側面を生み出す。
そこには信頼という大きな鍵が必要だけど、それを文化と技術でクリアし、本来の人と人との共有価値をつくりだす。
様々な可能性を再発見できる時代を僕ら生きている。