08.29

今考えると、これまで生きてきた28年間で感じたことのない感覚。

幼少の頃にある薄い記憶は、これはただ事ではないと感じたものだった。
ただその意味も影響も、当時はまったく分からないでいた。

あまりにも突然訪れたことに、ただただ驚き、悲しみ、自分の存在価値や立場を強く実感した。
唯一、よかったと思えたことは、自分が愛する人と一緒に涙を流し悲しめたこと。
よかった。これは自分にとっても他人事ではなかったんだ。

まだ、本当にたくさんやってもらいたいことがあったのに。
まだ、いろんな話をして相談したり叱ってもらったりしたかったのに。
まだ、抱いてもらいたい命があるのに。

タイミングってのはとても無情だ。
仲間の結婚式は、感動ではなく悔しさで涙が止まらなかった。
そうさせてあげれない悔しさ。
一緒に喜んで涙できない辛さ。

後悔を乗り越えて、共に生き続けていく。
今はそれしか思えない。
自分たちは生きている。
共に生きる道を選んだばかりなんだ。

一見とても静かで、気がつくと感情は激変している9月。
思い出となりそれぞれの胸の奥に残る。

僕は交わした言葉は数少ない。
ただ、眼を潤ませ頭を下げてくれたあの表情は忘れない。
託された思いを自分は精一杯尽くす。
命のたぎる限り。