徹底抗戦

六本木で働いていた元社長こと、堀江貴文氏の著書です。
逮捕から3年、激動のライブドア事件の真相について書き下ろされたものです。
帯にもある通り『これがオレの言い分だ!』と彼視点による一連の事件の真相が記されており、逮捕中の刑務所での日々、また保釈してからの辛い裁判での戦いの日々など、事件の全貌を、関係者の証言などを交え、とても詳しく分析された内容で語られています。

自分みたいな希薄な人間にもなるほどーと納得できるくらい分かりやすく、言葉の意味や会社形態の変化なども記されています。

当時の氏の印象は、ずば抜けた行動力と実行力、そして金を儲けることに執着したIT業界の異端児。そんなイメージでした。
どちらかというとヒール役で、言動には乱暴な言い回しや見境のない相手への意見などがあったように思えます。
でも結局はそれ自体彼のパフォーマンスのひとつであり、そのウツリの良い(インパクトの高い)彼の演技をおもしろおかしく伝えていたマスコミの策略だったのだと、この本を読んで感じました。
株の事はまったくの素人で言葉のすごさすら分かりませんが、単に数億などの金額を記載されてもピンとこないし、著書にも記されているそのやり取りにはまったくリアリティを感じれません。
が、そのとてつもない行動や結果を惜しげも無く言葉として発信してそれを知ってるこの現実がスゴいと思うのです。
仮にも当時、最も輝いていた企業家のひとりの、日本を揺るがした事件の核となった人物です。
知り得なくてもおもしろくない訳が無い。この本の中に当時の匂いとか熱気が詰まっているように思えます。

彼の夢を応援したいし、広島で選挙に立候補した時はなんだか嬉しかったのを憶えています。
異端児と言われるくらいの変革者、革命家の存在感を放っていたのかもしれません。
この著書に記された彼の率直な訴えと悔しさをしっかりと受け止めたいと感じました。